2018/04/02

3D対応テレビが市場から消えても”PlaySation VR”で観れば良いのだ・・・3Dブルーレイの「BEST」から「WORST」を「実写映画」「アニメーション」「ドキュメンタリー」「パフォーマンス」「クラシック立体映画」「3D再生映画」のジャンル別でリストアップ!


有機ELテレビやプレミアム4Kテレビの普及が進むなか、逆に消滅してつつあるのが3D対応テレビです。2010年に登場した3Dテレビは、2012年をピークに減少傾向にあるようで、家庭用テレビ市場は緻密な画質の4K(または今後の8K)や、有機ELという新技術のテレビに移行していき・・・いずれ3D対応テレビは市場から完全に消えてしまう運命にあるのかもしれません。

2016年10月13日に発売以降、ずっと売り切れ状態で入手困難だった”PlaySation VR”が、2017年10月14日にマイナーチェンジの新機種をカメラ同梱版で(実質的に5000円値下げ)発売しました。その後、VR対応/専用ゲームが次々とリリースされたり、先日(2018年3月29日)には販売価格がさら1万円値下げされて、いよいよソニーも”PlaySation VR”の普及に本気度を出してきたようであります。PLAYSTATION 4のヴァーチャル・リアリティ(VR)拡張機器ではありますが・・・VR対応のゲームだけでなく、3Dブレーレイの再生にも対応しており、目の前に巨大なスクリーンが現れて3D映像を観ることができるのです。

3Dテレビの場合、3Dメガネをかけてテレビの前で視聴するのですが、”PlaySation VR”の場合、装着した時の体勢を保てば、どんな姿勢でも視聴可能なので、仰向けに寝ながらでも3D映像を観ることができます。付属のイヤホンの音質がイマイチ(ヘッドセットの構造上、ヘットフォンが装着しにくい)という欠点も補うほど、視聴の体勢の自由は個人的にはポイント高いです。4Kの映像と比較すると明らかに低い解像度も、3Dブルーレイ視聴に限れば気になるほどではありません。構造上、複数の人数で視聴するには各自”PlaySation VR”が必要となるので、あくまでも一人で観る状況限定ではありますが・・・3Dブルーレイを視聴する環境として”PlaySation VR”はお薦めです。

自宅で3Dブルーレイを視聴する大きな利点として「字幕なし」という選択肢があるということがあります。劇場で3D映画を見る場合・・・「日本語吹き替え版」か「日本語字幕版」のどちらかになるわけですが、吹き替え版だと(実際の声を知っている)俳優が、日本人の声優の声になっているので、ボクは非常に違和感(アニメーションの場合は、それほど気になりませんが)を感じてしまうのです。また、字幕版だと一番手前に見えるのが”字幕”になってしまい3D映画の味を損なわれている気がするのであります。

数年前まで、海外で3Dブルーレイが発売されても日本では2D版しか発売されないことがありました。しかし、最近はアメリカ以外の国(日本とか)でしか3Dブルーレイが発売されないことが増えてきてはいるようで・・・ブルーレイという物理的なメディア自体が時代遅れになるアメリカ市場では、3D映像もネット配信へ移行しているので、ブルーレイディスクという物理的なメディアは、今後は4Kを売りにした”コレクター向け”商品となりつつあるのかもしれません。

ピーク時よりは減っているものの・・・そこそこの本数の3D映画は映画館で公開されています。しかし、3Dブルーレイが発売されるのは、初回限定版のみだったり、高価な4Kブルーレイとの抱き合わせだったり、ブルーレイの購入後に専用サイトから購入(MOVIENEX)しなければならなかったりします。また、3Dブルーレイの廉価版が発売されることも、それほど多くはありません。最近では、3Dブルーレイを店頭で扱わない店も増えてきているので、3Dブルーレイ観賞のハードルは高くなっていると思われます。将来的には、ほんの一部(評価が高いのに流通量が少ないなど)のソフトがプレミア化・・・それ以外は(視聴する環境がなくなくなるので)ゴミ化していくかもしれません。

一概に3Dブルーレイといっても様々なジャンルがあります。「実写映画」「アニメーション」「ドキュメンタリー」「パフォーマンス」「クラシック立体映画(1980年代以前に製作された3D映画)」「3D再生映画(過去に2Dで製作された作品を3D変換した作品)」「アダルト系」に大きく分けられると思うのですが・・・これらを同じ土俵で比較/評価することは難しいことです。そこで、それぞれのカテゴリー別にリストアップ(アダルト系は視聴したことないので除く)しようと思います。

あえて順位はつけたり点数や☆をつけませんが、リストの上からお奨め度合いが高い順とします。作品の内容ではなく、あくまでも3Dでの視聴に対しての評価で「EXCELLENT」「GOOD」「AVERAGE」「BAD」に分けています。なお、このリストは随時更新していく予定です。

**********実写映画**********

 

3D演出はCGによる特殊効果によることが多く、”実写映画”と”アニメーション”のボーダーラインは曖昧になってきているように思えますが・・・主要なキャラクターが人間によって演じられていて空間が実写で撮影されている作品を”実写映画”として考えられると思います。

2Dで公開することを前提として撮影されたものを、3Dにデジタル変換する作品も多いこともあり、変換技術の差によって3D映画としての出来の良し悪しがあるようです。ただ、年々変換クオリティは向上しているようで・・・あえて3D映画として公開されている作品/3Dブルーレイ版を発売する作品の3D効果は、より自然に、より効果的になってきているかもしれません。

EXCELLENT

アバター圧倒的な臨場感を感じさせる3D演出と舞台設定。
ヒューゴの不思議な発明物語の流れに自然で映画的に優れた3D演出。
レディ・プレイヤー1全編に渡って3Dが活かされた演出と構図。
ゼロ・グラビティ3Dでの視聴が前提で作られており空間演出が巧み。
アメイジング・スパイダーマン2メリハリのある視差と迫力ある3D演出。
ブラックパンサー細かな視差による3D効果とぬめるような3D演出。
ジュピター独特の映像世界が正統的な3Dで表現されている。
アベンチャーズ/インフィニティ・ウォー全編的に3D効果が効いている。
パシフィック・リムサイズ感や質感が伝わってくる迫力の3D。
マイティ・ソー バトルロイヤル視差が強く3Dを強調する見せ場が多い。
アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン細部に渡って3D感がある。
マッドマックス 怒りのデスロード3D変換で2Dよりも迫力のある映像。
白鯨との闘い細部にまで3D変換されている。
ドライブ・アングリー 3D強調した立体感とエグい3D演出。
オール・ユー・ニード・イズ・キル素早いカメラワークでも立体感がある。

GOOD

キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー細かく視差のある変換で目まぐるしいほど。
ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル自然な変換と没入感のある3D演出。
キャプテン・マーベル/適度な3D変換で目に優しい。
ヴァレリアン 千の惑星の救世主 3D3Dを意識しためくるめくスピーディーな演出。
アベンジャーズ/エンドゲーム/3D前提ではないが丁寧な変化でナチュラル。
ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生/適度な3D変換と効果的な演出。
アントマンサイズ感が3D演出によって際立っている。
パッセンジャーナチュラルな3D演出で節度のある立体感。
ドクター・ストレンジ存在しえない空間を見事に3D化していている。
ダンボ/適度な3D変換で効果的なシーンがある。
MEG ザ・モンスターB級映画だけど全編に渡って立体感があり3D変換は優秀。
ゴースト・イン・ザ・シェル3Dを意識した演出は多いがCG感が強くリアル感には少々欠ける。
スター・ウォーズ/最後のジェダイナチュラルな変換ではあるが特出した3D効果には欠ける。
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス全編に渡り自然な3D変換されているが単調な印象も。
アントマン&ワスプ3Dが活かされている場面もあるが全体的には平均点程度。
マレフィセントかきわりっぽい変換ながら迫力の3D映画になっている。
ALWAYS 三丁目の夕日'64 3D一部派手な3D演出はあるが全体的には節度ある自然な奥行き感。
ワンダー・ウーマン3Dが活かされているシーンがいくつもある。
キング・オブ・エジプトCG感が強すぎるが壮大な3D演出の意図は伝わる。
バットマン vs. スーパーマン ジャスティスの誕生視差のばらつきはあるが目まぐるしいほどの迫力はある。
ランペイジ 巨獣大乱闘見せ場のアクションシーンの3D効果は抜群。
トランスフォーマー/最後の騎士王細部まで3D変換されているがリアリティには欠ける。
スパイダーマン:ホームカミング3D変換はナチュラルだがこじんまりとしたした迫力に欠ける3D演出。
キングコング:髑髏島の巨神3Dを意識した演出は多いが変換は平均的。
マイティ・ソー/ダーク・ワールド3Dが効果的なシーンがいくつかある。
ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー3D的な演出は多いが変換は地味。
スカイスクレーパー3D的演出に適した題材のわりに見せ場が限られている。
グレートウォール3Dを意識した構図と演出ではあるがCG感が強い。
ソウ・ザ・ファイナル 3Dグロい場面が効果的に3Dで撮影されている。
ジャスティス・リーグ変換は十分だが3Dを活かした演出は多くない。
キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー控えめの3D演出だが変換は自然な立体感がある。
センター・オブ・ジ・アース(北米版)極端に強い視差とクドいほどの3D演出。
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー平均的な3D変換だが見せ場もある。
ファイナル・デッドブリッジエグい飛び出す演出が見せ場になっている。
ザ・ウォーク立体感を生かす場面は少ないが高所恐怖症には目がくらむ演出がある。

AVERAGE

キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー平均的な3D変換で見せ場は多くはない。
インデペンデンス・デイ:リサージェンス視差を強調した派手な3D変換。
ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日変換は自然だが3D映画としての見せ場は限定的。
名探偵ピカチュウ/ポケモンの3D感はあるが立体感が生かされている場面は少ない。
ヴェノム 平均的な変換ではあるが3Dが効果的な場面もある。
アメイジング・スパイダーマン見せ場は少なめで3D効果も平均的。
トゥームレイダー ファースト・ミッション3Dを活かしきれていない変換と演出。
スター・ウォーズ/フォースの覚醒基本2D映画ではあるが3Dが効果的な場面もある。
ハリー・ポッターと死の秘宝 PART23Dによって迫力が増しているシーンもある。
メン・イン・ブラック3ギミック的に3D演出が効いているシーンがある。
マッド・ナース 3Dスプラッシャー映画らしい下品な3D演出が良い。
ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅空間の奥行き感は良いがCGにリアリティが乏しい。
サンクタム 3D3D変換は大雑把だが効果的なシーンもある。
GODZILLA ゴジラ(2014)3D変換は平均的だがサイズ感には欠けている。
スーサイド・スクワッド人物の立体感はあるがアクションシーンでの3D感が乏しい。
スター・トレック イントゥ・ダークネス変換による視差の強弱で3D効果に差がある。
スパイアニマル・GフォースCGは3D効果抜群だが実写は普通。
ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1ソツのない3D変換ではあるが特化した場面は少ない。
カリフォルニア・ダウン演出はド派手だが3D効果の質はイマイチ。
トランスフォーマー/ロストエイジ迫力はあるが3D演出”も”安っぽい。
トロン:レガシー/3Dは仮想空間のみなのでリアルな質感に乏しい。
ブレードランナー2049 IN 3D変換は自然だが3D効果は乏しい。
アベンジャーズクライマックスのバトルシーンだけは迫力の3D。
ジュラシック・ワールド 炎の王国平均的な変換と3Dを活かせていない演出。
スノーホワイト/氷の王国 3D3D演出と効果共に極々平均的。
アイアンマン 3効果的な3D演出は少しだけある。
ジュラシック・ワールド変換が不十分で3D的な演出が活かされていない。
マイティ・ソー3D変換も控えめで3Dが効果的なシーンは少ない。
ピクセル IN 3D全体的には平均的な変換だがピクセル部分の立体感はある。
サイレントヒル:レベレーション 3D演出の工夫はあるが3D効果には乏しい。
ホビット 思いがけない冒険 エクステンデッド・エディション壮大なスケールのわりに3D感は薄い。
X-MEN:フューチャー&バスト3D映画としては平均的だが独特の演出。
ワールド・ウォーZ3D効果は平均的以下だが独特の演出はみられる。
X-MEN:アポカリプスいくつか迫力のある3Dシーンがある。
トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン迫力を意識した3D演出だが効果は薄い。
ゴーストバスターズ(2016)ギミックとしての3D効果は効いているところはある。
センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島嘘くさいCGで3Dにリアリティがない。
ゴジラ キング・オブ・ザ・モンスターズ/怪獣のスケール感を感じられないし全体的に3D感は乏しい。
オズ はじまりの戦い3Dを意識した演出が多いが背景が”かきわり”っぽい。
アイ・フランケンシュタイン全体的に浅めの3D変換のため迫力不足。
リンカーン/秘密の書3D変換は合格点だが基本的に2D映画で3D演出は少ない。

BAD

グリーン・ランタン平均的な3D変換で演出も凡庸。
グースバンプス モンスターと秘密の書全体的に視差が浅く立体感も乏しい。
グリーン・ホーネット IN 3Dスローのアクションシーンのみ3D演出がある。
ザ.マミー/呪われた砂漠の女王視差の浅い変換で3D効果は殆ど活かされていない。
オデッセイ平均的な3D変換で立体感を活かしている場面は少ない。
パシフィック・リム:アップライジング質感もサイズ感もまったく感じられない。
猿の惑星:新世紀視差の浅い変換で3Dを強調したシーンも少ない。
47 RONIN3D変換は平均的で演出が陳腐な印象。
ジャックと天空の巨人3Dが効果的なのは一部のシーンのみ。
アリス・イン・ワンダーランド/3D変換の強弱にバラつきがある。
プロメテウス3Dが生かされている場面は限定的。
ピラニア リターンズ下品な3D演出が多く陳腐。
ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち平均的な3D変換で見せ場は少なめ。
ジオ・ストーム不自然な3D変換でサイズ感や奥行きがおかしい。
パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々:魔の海3D効果は陳腐。

コナン・ザ・バーバリアン3D効果のある場面は極めて限定的。

さらば 愛の言葉よゴダールらしい実験的な3D表現で視力が酷使される。
ピラニア3D質感の乏しい3Dで飛び出す演出が多い。
アイ・ロボット立体感を感じられる場面もあるが全体的に薄らとした3D。
ダーケストアワー 消滅3Dを意識した演出があるが変換が雑すぎ。
ジャッジ・ドレッド歪んだ変換で立体感に欠ける。
スパイダーズ3D肝心のモンスターがCGで立体感に欠ける。

GAMER ゲーマー 3D不十分な3D変換でほぼ2D映画。
エクソダス:神と王奥行きの感じられない3D変換。
パニック・マーケット 3Dサプライズで飛び出す演出ばかりの3D。
ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島視差の浅い薄い3D変換。
アサシンクリード立体感が乏しく演出も3Dを意識されていない。
プリースト IN 3D立体感を感じられる場面があまりない。
トリプルX:再起動ときどき何かが飛びしてくる”なんちゃって”3D。
ウルヴァリン: SAMURAI/3D効果が殆ど生かされていない。
華麗なるギャツビー3Dである必然性が感じられない。
ポンペイ大雑把な3D変換で位置関係が雑。
一命3D感が活かされているのは武家屋敷の奥行きぐらい。
バイオハザードⅤ リトリビューション現実感のない空間に嘘っぽい3D。
SEX & 禅どうでもいいものばかりが立体的に見える。
インモータルズ 神々の戦い人物さえも”かきわり”っぽい3D。
バイオハザードⅣ アフターライフ奥行き感が感じられず飛び出す演出ばかり。
ブラディ・バレンタイン 3D飛び出す演出が数カ所あるだけ。
フライトナイト/恐怖の夜/殆ど3D効果はなく数シーン飛び出すシーンがある程度。
ミュータント・ニンジャ・タートルズ立体感を感じさせるシーンが殆どない。
飛び出す 悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲それほど飛び出してさえもいない。

バイオハザード:ザ・ファイナルほはや3D映画とはいえないほど2D映画として演出。
パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉/立体感を感じられるシーンが殆どない。
ゴーストライダー2立体感は殆どなく特別な3D演出もない。
ジョン・カーター/3D映画だと気付かないほど立体感なし。
映画 怪物くんたまに飛び出す陳腐な演出があるだけ。

デイ・オブ・ザ・デッド 3D血しぶきだけ不自然に飛び出すだけで全体的には立体感ゼロ。
タイタンの戦い全編に渡って立体感が乏しく3Dだと思えない。

**********アニメーション**********



3D映像としての完成度が高いのは、空間からキャラクターの全てをCGで製作することのできるアニメーションだと思います。3Dアニメーションの黎明期に作られた作品は、最近の作品と比較すると見劣りする場合もあるかもしれません。緻密なCGによって質感や動きにリアリティを追求する作品が、近年の方向性でもあるようです。

セル画アニメと3Dの相性は悪いこともあり、アニメ大国である日本の3D作品が少ないのは残念なことです。海外のアニメーション作品は、キャラクターデザインにクセのある作品が多く、見た目で食わず嫌いされがちかもしれません。日本劇場未公開だったり、国内版の3Dブルーレイ未発売だったり、認知度が低いマイナー作品も数多いのですが・・・クセのある見た目を受け入れてしまえば、素晴らしい作品が多くあります。

EXCELLENT

マダガスカル 3全編に渡ってめくるめくようなド派手な3D演出。
ガフールの伝説気色が悪いほど写実的な3DCGとダイナミックな演出。
ヒックとドラゴン緻密な質感と迫力のある3D演出。
タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密リアルなCGアニメーションと巧みな構図。
メアリーと秘密の王国圧倒的な立体感とスピーディーで迫力のある3D演出。
クルードさんちのはじめての冒険迫力を感じる躍動感と圧倒的な立体感がある。
ヒックとドラゴン2緻密な質感と立体感をより強調する演出。
ベオウルフ 呪われし勇者写実的なCGと効果的な3D演出の完成度が高い。
塔の上のラプンツェル効果的な3D演出が数多くあり躍動感に溢れている。
リメンバー・ミー空気感を感じるナチュラルな3D効果。
少年マイロの火星冒険記リアルなモーションキャプチャーと3Dが見事に融合している。
シュガー・ラッシュレトロゲームの世界が見事に3D化されている。
ボルトアクションシーンが3Dで生き生きとしている。
STAND BY ME ドラえもんセル画ではなくCGにして正解。
Disney's クリスマス・キャロル写実的な3DCGにより生々しく表現されている。
ファインディング・ニモ 3D一般的な海洋ドキュメンタリーよりも3D感がある。
アナと雪の女王自然な3D演出が物語性を高めている。
SING/シング質感のあるCGとダイナミックな3D演出。

GOOD

コララインとボタンの魔女3D効果が活きる設定や物語。
カールおじさんの空飛ぶ家3Dであることが物語や設定と合っている。
カーズ2全編に渡って3Dが効果的に使われている。
スパイダーマン:スパイダーバース/絵柄は斬新なスタイルだが3D効果は古典的
ベイマックス節度のある3D効果と演出。
フランケンウィニー独特の空間を感じさせる個性的な3D
KUBO/クボ 二本の弦の秘密派手な3D演出ではないが効果的に使われている。
ポーラー・エクスプレスリアルさな動きとダイナミックな3D演出。
キャプテンハーロックゲーム画面のような映像だが3DCGは良い。
トイ・ストーリー3ナチュラルな3D演出が物語に溶け込んでいる。
カーズ/クロスロードキャラクターの立体感がある。
LEGO ムービーレゴの世界での空間が独特の3Dで表現されている。
モンスターズ・インク 3D3D化されたことにより効果的な演出になっている。
ナイトメア・ビフォア・クリスマス/パペットの立体感リアルに3Dに変換されている。

AVERAGE

ペンギンス FROM マダガスカル ザ・ムービー /ハチャメチャでスピーディー過ぎて3Dを感じる間もない。
トイ・ストーリー23D化されたことにより構図が生かされた場面が多い。
ボス・ベイビー3Dの構図が生かされた場面は多い。
ズートピア控えめな3D表現でボケによる奥行き感はナチュラル。
メリダとおそろしの森3Dアニメーションとしては平均点のできではある。
怪盗グルーの月泥棒 3Dキャラクター同様に単純化された3D映像という印象。
トイ・ストーリー 見せ場は少なめだけど2Dから3Dへの変換はナチュラル。
くもりときどきミートボール2 フード・アニマル誕生の秘密3D効果はあるが演出がくどい。

インクレディブル・ファミリーキャラクター以外はリアルな質感の3Dなので違和感がある。
ルイスと未来泥棒/3D効果を生かしていない演出とハチャメチャ過ぎる展開。
ウォーキング with ダイナソーCGで描かれた恐竜の3D感は良いが映画の内容は幼児向け。
モンスター・ハウス3Dのツボを抑えた演出だがCGが古い。
くもりときどきミートボール3D演出もギャグもくど過ぎ。
チキン・リトル /キャラクターは立体感あるが3D演出は少ない。

BAD

モンティ・パイソン ある嘘つきの物語~グレハム・チャップマン自伝~3D効果は極めて限定的。
劇場版3D あたしんチ 情熱のちょ~超能力♪母大暴走!セルアニメなりには立体感あり。
ライオンキング3D/造形的な画面構図は3D化に多少有効には働いている。
I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE/CGが記号化してしまっている。
リトル・マーメイド 3D/”かきわり”が何層にも重なったような3D。
美女と野獣 3D(アニメーション)/”とびだす絵本”のような3Dで立体感に欠ける。
劇場版イナズマイレブンGO 究極の絆 グリフォン3Dと親和性のないセルアニメ。

**********ドキュメンタリー**********



一部の3D映像好きにはネイチャー系のドキュメンタリー(特に海洋モノ)の評価が高いようですが、個人的には強くお奨めできる作品はありません。(そもそも、あまり本数は観てはいませんが・・・)3D映像を初めて体験するという方には適しているとは思うのですが、立体感だけが”売り”のアトラクション的な映像なのです。

EXCELLENT

ジェームズ・キャメロンの深海への挑戦 3D全編が完全3D映像化されている。

GOOD

シャークス 3D接写されているシーンが多く3D感を満喫できる。

AVERAGE

ドルフィン&ホエールズ 3D大きさや質感は感じられる。
オーシャン ワンダーランド 3Dウミガメ目線で珊瑚礁を観察できる。
IMAX: Deep Sea 3D3D映像の体験用としては適している。
3D ザ・ベスト3Dのサンプル映像集でしかない。

BAD

世界最古の洞窟壁画 忘れられた夢の記憶3Dがまったく活かされていない。

**********パフォーマンス**********

 

ライブ映像というのは、3D映像で効果的に見せるのが難しいように思えます。ステージでのパフォーマンスを3Dで撮影したからといって、単純に臨場感を感じさせるわけではありません。ただ、ステージにこだわらず、自由な構図で映像作品として演出されている場合には、映画作品とは違う面白さがあるようです。また、パフォーマーの存在を近くに感じられるので、熱烈なファン向けの需要はあると思います。

EXCELLENT

シルク・ドゥ・ソレイユ 彼方からの物語 3D控えめな3Dだがライブ感が伝わる演出と構図。
Pina 3Dパフォーマンスと空間を表現した3D作品として完成している。

GOOD

Kylie Minogue Aphrodite Les Folies Live in London 3D3Dによる臨場感は感じることできる。

AVERAGE

Katy Perry the Movie: Part of Me視差は浅めの3D映像だがライブ会場の雰囲気は伝わってくる。

BAD

新日本プロレスリング レッスルキングダムⅤ in 東京ドーム~3Dスペシャルエディション~/画質や構図は酷いが3Dならではの生々しさはある。
ayumi hamasaki ARENA TOUR 2009 ~NEXT LAVEL~ 3D3D的な演出が活かされていない。

**********クラシック立体映画**********



1950年代~1980年代に製作された3D映画は、アトラクション的要素が強く、立体感を”ギミック”とした作品が作られており、映画史的なノスタルジーを感じることができます。初公開の劇場以外では、2D映画として視聴するしかなかった作品が多く、3Dブルーレイの登場により改めて3D映画として観ることができるようになったのは嬉しいことです。ただ、近年の3D映画と比較すると、単に技術的なことだけではなく、演出面に於いても進化を感じさせられると思います。

EXCELLENT

It Came From Outer Space3D効果を最大限に活かす演出と構図。

GOOD

キス・ミー・ケイトギミックとしての3D演出が随所にある。
大アマゾンの半魚人奥行きよりも浮き出てくる白黒の3D映画。
悪魔の棲む家 PART 3飛び出す3Dのギミックがたくさんある。

AVERAGE

雨に濡れた欲情 3D変換の歪みがあるものの肉感は感じられる生々しさ。
3-D Rarities3D映画史を知るには面白いが映像自体はたわいもない。
肉の蝋人形ナチュラルな立体感ではあるが3D的な演出は少ない。
ダイヤルMを廻せ!節度のある奥行きはあるがサイズ感が歪むシーンがある。

BAD

ジョーズ3稚拙なCGと全く立体感の感じられず3D映画でさえない。

**********3D再生作品**********

 

2Dで完成している作品を「何故3Dに?」としか、個人的には思えません。アメリカのTNT(クラシック映画を多く放映していたケーブルチャンネル)が中心となって白黒映画の”カラー化”という流れが一時期あったのですが・・・これと同じように、なんでもかんでも3D化すれば良いというもんではありません。デジタル変換の技術の良し悪しと長時間をかけた労力が、3D映画としてのクオリティに直結しているようです。

EXCELLENT

ターミネーター2 3D/適切な変換により3D映画としてリメイクされている。
タイタニック 3D細部に渡って丁寧に変換されており3D映画として完成度が高い。

GOOD

ジュラシック・パーク 3D変換によって3D映画として観れるレベルになっている。
トップガン 3D3Dの効果は微妙だが3D映画らしくはなっている。

AVERAGE

オズの魔法使い 3D奥行きと位置関係を感じられる3Dには変換されている。
プレデター 3D3Dへの変換の努力は垣間みれるが効果はイマイチ。

BAD

バトル・ロワイヤル 3D血しぶきが飛び散る”だけ”の”なんちゃって3D映画”。
羅生門 3D不十分な変換による不自然な位置関係で3D映画でさえない。

******************************

「お薦めのブルーレイソフト」をネット検索してみると、その評価基準はさまざま・・・ボクは飛び出す演出を低く評価しがちですが、逆にそういうのが好きという方も多かったりします。また、視差があまり強くない方が好みという方もいるようで・・(こう言ってしまっては元も子もないのですが)3Dブルーレイソフトの見え方には結構個人差があって、その良し悪しの判断はさまざまです。

個人的な結論としては「空中、水中、地上の移動シーンが多い」「手前と奥にモノがある空間が舞台になっている」「大きなサイズの差があるキャラクターが登場する」「巨大な建物や自然が崩壊したり爆発したりする」という要素が上手取り込まれていること・・・3D映画ブームになった数年前ではなく、ここ2~3年に3Dブルーレイ化された作品の方が”ハズレ”が少ないように思います。



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